猛暑日続行中、季節外れの話。

2013/ 8/ 8 12:09

熊倉です。

毎日、猛烈にクソ暑いので、まだ寒かった時期の話でも。

今年、桜の花が咲く前の、冬の終わり。

地元さいたま市内の幼稚園の敷地内、桜の木。

長年に渡り、春になると満開の花を咲かせ、子供達を出迎え見守ってきた桜。

建物と道路の間の狭い場所で大きくなり、幹が建物に密接して壁や塀を壊し、枯れ枝が通学路の道路に落下する等の被害。
このまま放置できない木となってしまったので、伐採する事となりました。

作業当日の朝、幼稚園に到着すると、幹の周りにピンク色の画用紙のような紙がペタペタ貼り付けてありました。

「なんだ??」

そう思って近づいてみると、

お礼やお別れの言葉が綴られていました。

桜の木が伐採される事を知った園児達が、手紙を書いて貼り付けていたのです。
冷たい風が吹き付ける寒さの中、ポッと心が暖まりました。

しかし、まだ4~5才の子供達ですから、お別れの言葉を書く事自体が初体験だった子もいるはず…。

「なんかゴメンね(ToT)」

そんな思いに駈られながら、伐採作業に取りかかりました(;o;)

幼稚園の子供達、先生方、近隣の方々が見守るなか、無事に作業終了。

理事長先生のご希望で、根元の輪切り板を一枚とりました。

カタチは変わりましたが、今後も座卓や花台等の木工品として、子供達にずっと愛され続けてゆく事を願います。

また園内に種から植えていただき、大きな木を育ててあげてくださいm(__)m

大阪遠征

熊倉です(^^)/

大阪に行ってきました。

埼玉県にある我が家から、560km、片道7時間強。
作業現場としては。今までで一番遠いです。

去年の夏にお話を頂いてから1年半、様々な問題点をクリアして、やっと作業の日程が決まり着工に至りました。

大阪行きの日程が決まったその頃、更に大阪府内にてミラクル的タイミングでの、ご縁がありました。

岸和田だんじり祭の地車(だんじり)製作をされている、

(株)板谷工務店

棟梁の板谷さんとお会いする機会です。

作品や作業場を見学、食事もご一緒させて頂きました。

だんじり祭の話はもちろん、仕事への情熱、職人としての気概など、共通する話題も多々ありました。

同じ木を扱う人間として、とても貴重で楽しいお話をさせて頂き、我々一同、この出会いに感謝しておりますm(__)m

地車製作の一部始終を記録したDVDを拝見しました。

スゴいの一言、必見です。
最後には感動で涙します。
かなり男前の映像です。

一本の木が芸術品に変わってゆく過程を見る事ができます。

興味がある方は、
“板谷工務店”で検索してホームページをご覧下さいm(__)m


さて、今回の現場の木です。

目通り周囲210cm
全高25m
ナラの木です。

写真左側の竹やぶと、写真右下の家屋までの範囲。
中央に木が立っている、幅2m程の細長い斜面が依頼主さんの所有する地所です。

狭い場所に立つ、この木が大きくなり過ぎて、落ち葉や日陰等で近隣に迷惑をかけており、枯れ枝の落下や倒木での事故も心配。

周辺に影響なくナラの木だけを伐採してほしい、とゆう依頼です。

斜面の下にある家屋の屋根の上に、ほとんどの枝が覆い被さっています。

クレーン等の重機は一切使用できず、全ての枝を一本ずつロープで吊り伐りしての、人力作業です。

時間も労力も掛かります。

数日間の大阪滞在です。

滞在中には、本場のお好み焼きを食べました。

長い間、悩んでおられた地主さんにも、喜んで頂く事ができました。

イイ仕事ができました。

今回の工事に関わる全ての方々に感謝申し上げますm(__)m

大阪人の皆さんの温かさ、親切さ、面白さにハマりそうです(笑)

また、お呼びがかかる日を楽しみにしております。

教師から空師への依頼

熊倉です。

埼玉県立上尾特別支援学校

この学校に教員として勤務する、大前先生から相談がありました。

学校の敷地内に、倒木の危険性があるケヤキが立っており、どうしたら良いか困っている。

大前先生、当社の番頭である大前君の実弟であり、僕達が所属する社会人バレーボールクラブ、
“宮前クローラー”
の仲間でもあります。

学生時代には、当社のアルバイトに来ていた事もあるのです。

そんな大前先生からの頼みとあれば、聞かない訳にはいきません。

該当木は学校創立当初に植えられた記念樹であり、樹齢は約40年。

一番南側(写真左端)の木、道路や近隣の建物に近接しております。

目通り周囲1,8m、
全高は20m以上、
総重量は3~4t。

ここ最近の爆弾低気圧等、異常な気象での大雨や強風等で煽られたせいか、根っこが地面から少し浮き上がっている状態です。

倒木の危険性があり、もしもの事故や被害が出てからでは遅い。

記念樹なので、根元から伐採するのはなるべく避けたい。
しかし、このままでは危険だ。

学校関係者の方々の色々な想いを考慮して、とりあえずは頭でっかちになった枝だけを、スッキリ伐ってみて様子を見よう。

とゆう結論に至りました。

作業としては、枝を1本ずつロープで吊り下ろし、落とせる枝は伐り落とす。

伐る枝の量がかなり多かったので、学生時代の経験を生かしつつ、大前先生にも手袋と地下足袋を装着、枝片付け等を手伝ってもらいました。

無事に作業を終えると先生方にお集まりいただき、記念撮影。

生徒さんが育てた植木や野菜をおみやげに頂きました。

皆さん、ありがとうございましたm(__)m

また機会がありましたら、授業で実習として、皆さんと作業をやってみたいですね。

ご検討くだされm(__)m