第57回 全国銘木展示大会
1年に1度の大イベント、今年は
岐阜県銘木協同組合
にて開催されました。
原木や製品、全国各地から至高の銘木が集結します。
ここに来ると、いつもその銘木達の凄さに圧倒されます。
自然が作りだした宝石ならぬ、言うなれば宝木。
イイ木を見ると、
「オレなんて、あなた方にはまだまだ遠く及びません。もっと修行します」
謙虚な気持ちになり、自分の未熟さに気付かされたりします。
今まで長い間、
地中に根っこを張り、
大空に葉っぱを広げ、
植物として生きていた木。
これからは、木材製品として永久的に生き続けます。
屋内の製品
↓
屋外土場の原木
↓
写真はホンのごく一部です。
市売は丸々2日間、
1日目、製品
2日目、原木
前回記事の埼玉県産ケヤキ原木も出品されています。
メインエリアの事務所前、クレーン下に配列。
順番は2日目のラストの方です。
↓
前日から下見に来ている大勢の方々も、このケヤキの前では立ち止まり、
ジ~ッと熟視されておりました。
「イイ木でしょう~
よ~く見てってください~(心の声)」
お客様の方々、木の目利きと知識はプロ中のプロです。
どう評価されているのだろうか…
………
2日目の夕方、ついにその順番が来ました。
競り開始!
威勢良い掛け声で、
競り出しの単価が読まれはじめました。
↓
さあどうだ!、いざ勝負!
…………
……
…あっとゆう間でした。
コンコンコーン!
と競り上がり、
この日のケヤキ部門の競りでの、最高単価で落札!
上山さんと両拳をガッチリ突き合わせ、なるべく静かに喜びました。
我々の仕事への高い評価だと思い、とても嬉しく誇らしい気持ちになりました。
これぞ林業の醍醐味です。(-.☆)
現場関係者で記念撮影
↓
冷静と情熱の間、
歓喜と安堵の間、
といった表情です。
(って事は普通(笑))
出品、販売でご尽力くださいました、
名古屋市の(株)カジウラ、小島さん
(中央)
伐採・搬出の依頼主、
上山木材、上山さん
(左)
落札したのは、関西の老舗材木屋さんです。
きっと極上の製品へと生まれ変わるのでしょう。
出来上がった製品、どこのどんな材に使われるのか、最後まで追いかけて見てみたいものです。
しかし、そこには踏み込めない、言わば秘密の領域。
独自で築き上げてきた商売、その内容は誰も明かしません。
一本一本違う、様々な特徴がある木々を、
色々な思惑を秘めた人々が鎬を削り、その木を射止め扱う。
千年以上も続く、世界中で随一とされる、日本の木の文化。
その木を見抜く目利きと、その木を扱う技術の進歩によって、連綿と受け継がれてきたもの。
木は一生勉強。
その底なしの深さがこの業界、日本の木の世界の面白いところです。
やめられません(笑)
今年も残すところ、
あと僅か。
ボクの体力ゲージ、
あと僅か。
(笑)
年内は晦日まで作業、お正月休みまで、頑張って乗り切ります(拳)
皆様、良いお年をお迎えくださいm(__)m