ミツバチ引っ越し大作戦

ライターの山口です。

先日、東北の知り合いの家でニホンミツバチのハチミツを採りました。

「どうせ逃げてしまうから」ということで、ミツバチももらうことに。

山奥なのでアシは原付。

ミツバチ入りの段ボール箱がうまく車体に載らず、けっきょく体にくくりつけて「下山」。

電車を乗り継いで6時間近くかかってなんとか無事に東京に帰着しました。

自宅で木製の巣箱にミツバチを移して様子を見たところ、とても元気!

安心したのもつかの間、元気すぎて近隣に迷惑がかかりそうなので自宅での飼育は断念。

八王子の知り合いの農家の裏山に持っていきました。

巣箱の入口からiPhoneを入れて中の天井をのぞくと・・・。いる、いる。

端っこにダンゴになってちょっと寒そうだけど。

この時期にミツバチの群を引っ越しするのは、エサである花が咲いてないのでじつはかなり危険です。

でも、自然環境は抜群にいいところだし強そうなミツバチたちなので、なんとか冬を越してくれるのではないかと。

来年のハチミツに期待してください!

「巨木、宙を舞う。第二の人生へ」

秋深まり、木の葉も色づきまして、伐り旬に突入しました。

この時期は、急に涼しくなるのと同時にドッと忙しくなります。
体調を崩しがちな時期でもあります。
ご注意ください。

シーズン早々、ケヤキ巨木を伐ってきました。

埼玉県内、交通量の多い国道沿い、民家敷地内。

目通り周囲4m、
全高30m。

サバ下9,5mで搬出希望、とゆう注文です。

末口100cm以上なので、単純計算でも重量10t以上。

ケヤキの立ち位置とクレーンの設置場所の間には、店舗建屋があり20m程離れています。

建物越しの10t超か…

100t以上のクレーンでも作業半径が離れてしまうので、能力が10t以下に落ちてしまいます。
注文である長材での搬出は不可能です。

能力を上げるには…

2台で共吊りではどうか…

発注者、木材業者の上山木材さん、
クレーン業者の飛鳥重機さん、
我々熊倉林業、何度も現場調査、入念な打ち合わせを重ねました。

協議の結果、
50tと70tラフターによる共吊りに決定。
設置場所を考慮するとこれが最適、作業半径も近くなり、能力も上がります。

店舗前の駐車場に鉄板を敷設、クレーン車を設置。

まずは枝の伐採作業から開始です。

樹勢が衰えている木の為、枯れ枝が多くボロボロ落下しました。
ヘルメットが無かったら、「イタい!」では済まない場面もありました。
危険です(汗)

枝の部分でこの目詰まり、良材です。

枝が無くなり二股、大きなサバ部分の伐採です。

このような部分は木の性質上、伐ってるそばから狂いが生じてきます。
ピタッと真っ直ぐ伐るのは難しく、キックバックにも注意が必要です。

↑これだけで6tあります。

ここからが今回のメインイベント、元玉長材の伐採搬出です。

玉掛け作業も慎重に、大前君と二人がかりです。
ホンの少しのズレも許されません。

この時点では、まだ正確な重量は分かりません。

材積からの計算による、推定での重量は出ています。

ギリギリです。
持ち上がるかどうか…。

もし持ち上がらなければ、やむを得ず途中で伐るしかありません。

吊り上げ能力の限界を超えると危険です。
途中で伐ると木の価値も大幅に下がってしまいます。

色々な心配を抱えつつ…
伐採作業開始です。

途中、めちゃめちゃ疲れたので上山さんにも交代してもらいました。

最後の根張りの部分を伐ります。

根元の伐採が完了。

クレーンオペの鎌田さん、小久保さんに無線で合図、巻き上げ開始です。

運転席から吊り荷のケヤキは見えません。

無線の合図が重要、責任重大です。

みんなが固唾を飲んで見守る緊張の瞬間。

「よしっ!浮いたぞ!!」

すぐさま無線連絡!

少しずつ地面から巨木が浮き上がりました。

真剣勝負の場面、地切りの瞬間は秋山君も写真を撮ってる場合ではなかった様です。

まずはゆっくり慎重に、建物の屋根上の高さまで巻き上げ。

まだまだ緊張の時間は続きます。
今度は起伏と旋回で荷降ろし地点までジワジワと移動します。

クレーン2機を操るお2人の高い技術も然る事ながら、見事に息の合ったコンビネーション。

ドデカい巨木がユラユラと、宙を舞っているような姿は圧巻でした。

通行人もみんな立ち止まって見とれていました。

このケヤキも自分の人生、まさかこんな高い所まで吊り上げられるとは思わなかったでしょう。

今回の現場に携わる、全ての皆様のおかげを持ちまして、

ケヤキ巨木搬出、
大成功です!

我々作業関係者、地主さん、見物に集まった方々、偶然通りかかった方々、皆様方から拍手が沸き起こりました。

上山木材さんの注文通り、無事に長材で出す事ができました。
大変喜んで頂きました。

こちらこそ、大切な銘木の伐採をお任せ頂き感謝申し上げますm(__)m

ホッとしたところで、作業関係者で記念撮影。

↑撮影者 川村拓希さん
プロカメラマン志望の高校三年生。

ちょいちょい当社の現場に撮影取材に来ています。

見応えアリの現場でしたな。
今後も将来の目標に向かって頑張ってください!

重量12t、結局は想定内でした。
ですが、木は難しいです。

ずっとドキドキで気疲れ、体力消耗がハンパないです
(汗)

それにしてもイイ木です。↓

この木、全国銘木展示大会に出品されます。
お楽しみです。

極上の製品に生まれ変わる事を期待します。

上山さん、ご健闘をお祈り致しますm(__)m

鉄道保線・伐採工事2013

熊倉です。
いつの間にやら11月を過ぎました。
伐り旬、繁忙期に突入しております(-o-;)

今年の夏は国内最高気温の記録を更新、猛暑日の連続で地獄のようでした(+_+)

そんな中でも毎年恒例、
真夏の鉄道沿線、法面改修工事に伴う支障木伐採工事。

今年も飯能の田中材木店さんチームと共に作業してきました。
伐採だけで2週間以上かかる工事です。

その中でも、写真の木。

写真だと細く見えますが、目通り周囲で5尺程あります。
鉄道高架線の真上まで覆い被さっています。

電車は、その真下を通過します。
危ないです(汗)

監督さんや監視員さんと入念に打ち合わせ、電車が通過しない時間帯を見計らって、線路の反対側、山側に伐倒しました。

上手く倒れました。

目通り周囲3mを越える、ケヤキ大径木の枝が折れてぶら下がっている状態。
しかも、線路の真上。
危ないです(汗)

その枝まで登り、ロープで吊るして地上まで降ろしました。

鉄道沿線、真夏の時期は法面工事に伴う伐採、その他の時期にも危険木の伐採を度々行なっています。

その甲斐あってか、強風雪等での倒木被害が、以前と比べて減少しました。

関連業者皆様のこうした地道な取り組みが、微力でも事故防止や安全運行に繋がっているのだと、我ながら自負しております。

………

西武ライオンズ伊原新監督が就任挨拶の際、選手逹にこう言ったそうです、

「まず我々は西武鉄道グループの一員である。その名に恥じない仕事、お客様を満足させる仕事をしよう!」

…………。

「よしわかった!
オレもその意気で、乗客の皆様の安全を守るべく、仕事やらせてもらいます!!」

ただ一介の作業員である私も、気持ちを鼓舞させられた言葉でした。

頑張れ西武ライオンズ!
来シーズンは優勝だ!!

………。

だいぶ話が逸れましたが、昨年の夏から始まった法面工事が完了しました。

スゴくキレいになった上、災害対策も万全です。

この駅、木質化の計画案があるようです。

素晴らしい!

地元の優良材「西川材」を使って頂き、名所・名駅になる事を期待しております(-.☆)