梅雨明け間近、伐り旬はまだ先ですが…

熊倉です。

日本経済新聞
6月27日(土)
掲載記事につきましては、おかげ様で沢山の反響を頂きました。

僕自身、記事をとても気に入っていまして、何度も何度も読み返しております。
中学時代での親方との出会いから現在まで、自分の仕事人生を改めて見つめ直す機会となりました。

記者の方をはじめ、関係者の皆様、大変貴重な経験をさせて頂き、心より感謝申し上げます。

当日の記事については、日経電子版に会員登録して読む事ができます。
(有料)

空師の使命 熊倉純一さんに聞く

よかったらご覧ください。

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早くも今年の上半期が過ぎました。
6月中は、ほぼ岩手県に滞在しておりました。
今年の東北地方は梅雨入りが遅く、若干の雨天中止もありましたが、順調に作業を進める事ができました。
助かりです。

かなり厄介な作業もありました。
崖っぷちの傾いた枯れ松。
崖下には立派なお寺の本堂。
周囲は墓地。
全て人力作業、クレーン等は一切使えません。


無事に完了しました。

関係者の皆様のおかげです。
大変お世話になりました。
またいつでもお声かけください。
また皆さんに会える日を楽しみにしております。

さて、トップの写真は5月中旬の作業時のものです。
この時期、大径木を伐採する事は滅多にありません。

急遽、四国方面からクスノキ大径材の注文が入ったので伐採してほしい、との依頼を頂きました。

地元、さいたま市内での作業。
ドラッグストア店舗建屋と隣地の倉庫建屋との間、狭小スペースにそびえる大楠。

店舗の真上まで大きな枝が広がっています。
住宅街という事もあり、お客さんの出入りも頻繁です。
色々と神経を使います。

まずは全ての枝を伐採、丸坊主に。

根元はなるべく下まで掘り下げて伐採します。

無事に伐採完了、
全長10m、重量12t。
大型車に積み込まれ、お客様の元へ嫁ぎます。

一体、どんな製品に生まれ変わるのでしょう。
クスノキですので彫刻欄間だと思われますが、完成品を見てみたいなぁ…

達者でなぁぁ……(-_☆)

緊張感MAX( ・・;)

熊倉です。

年間に数件、鉄道の線路沿いに立つ支障木、危険木伐採の依頼を頂きます。

毎回、難所ばかりですが、今回は線路から20m~30m、急な斜面を登った崖っぷち。

谷側(線路側)に覆い被さっている高木が十数本、全てオーバーハング状態で、もしも風雪害等で倒れた時の被害は甚大です。

その「もしも」が起こる前に、伐採しておきたいとの意向で依頼を頂きました。

作業としては山側に伐倒するのが通常ですが、落石防止ネットが張り巡らされている為、斜面に対し真横方向に伐倒するしかありません。

難しい上にかなり急な傾斜地で、足場も悪く逃げ場も無い。 立木の傍には土砂検知装置(振動を感知すると電車が止まる)があり、下方には電車が走ってる。

持てる“氣”を全て使うかのごとく、集中力を振り絞ります。

一本一本、伐り倒す瞬間には極度の緊張が押し寄せます。

脳へは電流の様に刺激が走り、心臓は鼓動の起伏で鍛え上げられます。

仕事ですので成功して当たり前ですが、上手く倒れるとホッとします。

本件に携わる、全ての関連業者の方々のおかげで、予定期間内で無事に終了しました\(^^)/

毎回、難しく刺激的な仕事ですが、電車を利用される人々の安全を確保出来たかと考えると、ちょっと誇らしく嬉しい気持ちになります。

今後も、更なる技術の向上と安全作業に努めてまいりますので、
何卒よろしくお願い申し上げますm(__)m

岩手県“室根千年杉”

熊倉です。
久しぶりにブログします(*^o^)/

岩手県一関市で杉の巨樹を伐採、搬出してきました。
目通り周囲が
9,5m
かなりの太さです(((^^;)
龍雲寺の過去の記録によると、
樹齢は800年以上。
1000年から1200年とか、色々な説があります。
地元では「岩手室根千年杉」と云われています。

この巨樹の周囲は墓地に囲まれていて、作業スペースと仮設道路が2mの幅、作業条件はとても厳しいものでした。
悪戦苦闘の末、無事に作業を終了。
搬出した木材は全て埼玉に到着、一般販売もする予定です。
近日中に、熊倉林業HPで特集します。
是非、そちらもご覧くださいm(__)m
今年一年、皆様大変おつかれ様でした。
では、良いお年をお迎えください。