本年もお世話になりましたm(__)m

↑↓撮影 意匠 六覺千手さん

大晦日です。
今年も最終日、1年が早いです(汗)

昨日の晦日までの伐採作業、ギリギリで年内の仕事が納まりました。
クタクタです(疲)

現在、寝正月の準備中(笑)

シーズン始めの初冬、久々に立木を買い付けました。

埼玉県内にて、樹齢250年以上のケヤキ6本。
全て、目通り周囲3m前後。
5~6mで末口70cm台の木です。

以前からよく知っているケヤキ立木で、今回はご縁があり、お話を頂きました。

太さの割には樹齢が古く、ガッチリ目が詰まった木だという見立てでした。

木材相場が不況の中、かなりの高額でしたが、絶対に良い木であると信じ込み、ドカーンと高値が付く木だと思い込み、自信を持って購入した訳です。

『ちょっとサイズが小さいんだよな~』と思いつつ…

…………

伐採作業開始早々、

板谷工務店、板谷さん

意匠 六覺千手さん

お2人、はるばる大阪から来てくれました。

↑お2人での写真は、この後ろ姿、この1枚のみ(笑)

皆さんとの記念の集合写真を撮るのを忘れてしまいました。
悔やまれます。

伐採作業2日目、某テレビ局の取材班が来ました。

ラジコンヘリも登場!
空撮です。

若者2人にも1本お任せしました。

番組名、放送日につきましては、また後程お知らせ致します。

また、皆さんとの記念写真を撮るのを忘れました。
悔やまれます。

3日目には、横浜からオレゴン・ブラント・ジャパン社の方々が来てくれました。
丸1日、道具や部品の話、板谷棟梁のすべらない話で盛り上がり、作業も見て頂きました。

またまた、記念写真を撮るのを忘れました。

まあ「記録より記憶」という事で。

伐採、造材された愛しきケヤキ逹。
思った通り、木味バツグンの良材です。

熊本県から来てくれた美善さんのトレーラーに積み込まれ、岐阜県まで運ばれます。

トレーラー1台に積みきれず、地元の仲屋通商さんの大型車が来てくれました。↓

急な依頼に対応して頂き、感謝申し上げます。

根元の芯クサリを抜いた1m材、板谷さんに差し上げました。

芯抜きして、太鼓を製作されるそうです。

まだ先になりますが、完成品を見て、その音色を聞いた日には…

…………。

想像しただけで、嬉しくて泣けてきます(涙)

今回の案件では、色々な関係者の方々にお越し頂きました。
とてもご縁多き現場でした。
やって良かったな~と思います。

このご縁を繋いで頂きました、所有者様、仲介者様、この度は誠に感謝申し上げます。

…………

熊倉林業全員、板谷工務店の皆様、某テレビ番組ディレクター、
岐阜県銘木協同組合の市売日に立会いました。

結果は…

…う~ん……

……………。

…内緒です。
…企業秘密。という事にさせて頂きます。

↑この日は忘れずに集合写真が撮れました。

↑唯一、現場での集合写真。
撮影の為、最後まで残っていたディレクターさんと。

板谷棟梁制作。
今回の現場での作業風景、撮影した写真と動画を編集、収録したDVD。
興味のある方は、
板谷工務店まで。

とにかく木は難しいです。
あまり、木に惚れ込んではイケません。

わかってはいるのですが…
イイ木に出会うと…
なかなかなぁ…

常に冷静に木を見る。

まだまだ修行が必要。
一生勉強です。

大変ですが面白いです。
やめられません。

来年も益々頑張ります!

皆様、
良いお年をお迎えくださいm(__)m

「巨木、宙を舞う。第二の人生へ」

秋深まり、木の葉も色づきまして、伐り旬に突入しました。

この時期は、急に涼しくなるのと同時にドッと忙しくなります。
体調を崩しがちな時期でもあります。
ご注意ください。

シーズン早々、ケヤキ巨木を伐ってきました。

埼玉県内、交通量の多い国道沿い、民家敷地内。

目通り周囲4m、
全高30m。

サバ下9,5mで搬出希望、とゆう注文です。

末口100cm以上なので、単純計算でも重量10t以上。

ケヤキの立ち位置とクレーンの設置場所の間には、店舗建屋があり20m程離れています。

建物越しの10t超か…

100t以上のクレーンでも作業半径が離れてしまうので、能力が10t以下に落ちてしまいます。
注文である長材での搬出は不可能です。

能力を上げるには…

2台で共吊りではどうか…

発注者、木材業者の上山木材さん、
クレーン業者の飛鳥重機さん、
我々熊倉林業、何度も現場調査、入念な打ち合わせを重ねました。

協議の結果、
50tと70tラフターによる共吊りに決定。
設置場所を考慮するとこれが最適、作業半径も近くなり、能力も上がります。

店舗前の駐車場に鉄板を敷設、クレーン車を設置。

まずは枝の伐採作業から開始です。

樹勢が衰えている木の為、枯れ枝が多くボロボロ落下しました。
ヘルメットが無かったら、「イタい!」では済まない場面もありました。
危険です(汗)

枝の部分でこの目詰まり、良材です。

枝が無くなり二股、大きなサバ部分の伐採です。

このような部分は木の性質上、伐ってるそばから狂いが生じてきます。
ピタッと真っ直ぐ伐るのは難しく、キックバックにも注意が必要です。

↑これだけで6tあります。

ここからが今回のメインイベント、元玉長材の伐採搬出です。

玉掛け作業も慎重に、大前君と二人がかりです。
ホンの少しのズレも許されません。

この時点では、まだ正確な重量は分かりません。

材積からの計算による、推定での重量は出ています。

ギリギリです。
持ち上がるかどうか…。

もし持ち上がらなければ、やむを得ず途中で伐るしかありません。

吊り上げ能力の限界を超えると危険です。
途中で伐ると木の価値も大幅に下がってしまいます。

色々な心配を抱えつつ…
伐採作業開始です。

途中、めちゃめちゃ疲れたので上山さんにも交代してもらいました。

最後の根張りの部分を伐ります。

根元の伐採が完了。

クレーンオペの鎌田さん、小久保さんに無線で合図、巻き上げ開始です。

運転席から吊り荷のケヤキは見えません。

無線の合図が重要、責任重大です。

みんなが固唾を飲んで見守る緊張の瞬間。

「よしっ!浮いたぞ!!」

すぐさま無線連絡!

少しずつ地面から巨木が浮き上がりました。

真剣勝負の場面、地切りの瞬間は秋山君も写真を撮ってる場合ではなかった様です。

まずはゆっくり慎重に、建物の屋根上の高さまで巻き上げ。

まだまだ緊張の時間は続きます。
今度は起伏と旋回で荷降ろし地点までジワジワと移動します。

クレーン2機を操るお2人の高い技術も然る事ながら、見事に息の合ったコンビネーション。

ドデカい巨木がユラユラと、宙を舞っているような姿は圧巻でした。

通行人もみんな立ち止まって見とれていました。

このケヤキも自分の人生、まさかこんな高い所まで吊り上げられるとは思わなかったでしょう。

今回の現場に携わる、全ての皆様のおかげを持ちまして、

ケヤキ巨木搬出、
大成功です!

我々作業関係者、地主さん、見物に集まった方々、偶然通りかかった方々、皆様方から拍手が沸き起こりました。

上山木材さんの注文通り、無事に長材で出す事ができました。
大変喜んで頂きました。

こちらこそ、大切な銘木の伐採をお任せ頂き感謝申し上げますm(__)m

ホッとしたところで、作業関係者で記念撮影。

↑撮影者 川村拓希さん
プロカメラマン志望の高校三年生。

ちょいちょい当社の現場に撮影取材に来ています。

見応えアリの現場でしたな。
今後も将来の目標に向かって頑張ってください!

重量12t、結局は想定内でした。
ですが、木は難しいです。

ずっとドキドキで気疲れ、体力消耗がハンパないです
(汗)

それにしてもイイ木です。↓

この木、全国銘木展示大会に出品されます。
お楽しみです。

極上の製品に生まれ変わる事を期待します。

上山さん、ご健闘をお祈り致しますm(__)m

長野県諏訪産ケヤキ、第二の人生、第一歩

熊倉、連投です。

長野県諏訪産、樹齢400年超のケヤキ。
昨年10月に伐採搬出、埼玉県の原木市場に出品されていました。

元口と末口、両側に割れが数ヵ所出ましたが、
木柄、目詰まりは極上の木です。

競りで希望金額に達せず、落札されずに元落ち(不落)の状態でした。

昨年11月、大阪に遠征に行った時からご縁があり、お付き合いさせていただいております、
岸和田だんじり祭りの
地車(だんじり)製作、

“板谷工務店”

今年1月中旬、棟梁の板谷さんが栃木県の宇都宮にいらっしゃる、との連絡を受けました。

「この機会に諏訪のケヤキを見てもらおう!」

とゆう訳で、当社スタッフ総動員(3人)で埼玉から宇都宮までお迎えに。

板谷さんと合流、せっかくなので宇都宮の餃子を食べて満腹に。

すぐに埼玉にとんぼ返り。

原木市場に到着。
板谷棟梁、早々と例のケヤキが目に付いたようで、そばに寄ってグル~ッと状態を熟視されるなり、

「エエ木やなぁ…
ナンボですか?」

「え~と…
◎△□☆○◇▽円です」

「………、
ほな、明日振込みます」 

………。

お互いの希望金額にて、
ほぼ即決でしたm(__)m

さすが大阪の商人(あきんど)!
お目が高く、気前が良い!

当社所有の木ではありませんが、関わる人々の大変な苦労があり、やっとの思いで伐り出した木。

木の良さはもちろんですが、我々の仕事が高く評価された様な、とても嬉しい気持ちになりました。

良縁に感謝致します。

ありがとうございましたm(__)m

夕食の席もとても楽しかったです。
またご一緒させて頂きたく、よろしくお願い申し上げます。

大阪に嫁いだこのケヤキ、
早速、お目利きのお客様に気に入られたそうで、芸術作品に生まれ変わります。

製作に取り掛かる前には
「原木祭」
とゆう、お祝いの祭事があります。

我々も参加する予定です。
また大阪に行ける、その日がとても楽しみです。

また報告します(-.☆)