「巨木、宙を舞う。第二の人生へ」

秋深まり、木の葉も色づきまして、伐り旬に突入しました。

この時期は、急に涼しくなるのと同時にドッと忙しくなります。
体調を崩しがちな時期でもあります。
ご注意ください。

シーズン早々、ケヤキ巨木を伐ってきました。

埼玉県内、交通量の多い国道沿い、民家敷地内。

目通り周囲4m、
全高30m。

サバ下9,5mで搬出希望、とゆう注文です。

末口100cm以上なので、単純計算でも重量10t以上。

ケヤキの立ち位置とクレーンの設置場所の間には、店舗建屋があり20m程離れています。

建物越しの10t超か…

100t以上のクレーンでも作業半径が離れてしまうので、能力が10t以下に落ちてしまいます。
注文である長材での搬出は不可能です。

能力を上げるには…

2台で共吊りではどうか…

発注者、木材業者の上山木材さん、
クレーン業者の飛鳥重機さん、
我々熊倉林業、何度も現場調査、入念な打ち合わせを重ねました。

協議の結果、
50tと70tラフターによる共吊りに決定。
設置場所を考慮するとこれが最適、作業半径も近くなり、能力も上がります。

店舗前の駐車場に鉄板を敷設、クレーン車を設置。

まずは枝の伐採作業から開始です。

樹勢が衰えている木の為、枯れ枝が多くボロボロ落下しました。
ヘルメットが無かったら、「イタい!」では済まない場面もありました。
危険です(汗)

枝の部分でこの目詰まり、良材です。

枝が無くなり二股、大きなサバ部分の伐採です。

このような部分は木の性質上、伐ってるそばから狂いが生じてきます。
ピタッと真っ直ぐ伐るのは難しく、キックバックにも注意が必要です。

↑これだけで6tあります。

ここからが今回のメインイベント、元玉長材の伐採搬出です。

玉掛け作業も慎重に、大前君と二人がかりです。
ホンの少しのズレも許されません。

この時点では、まだ正確な重量は分かりません。

材積からの計算による、推定での重量は出ています。

ギリギリです。
持ち上がるかどうか…。

もし持ち上がらなければ、やむを得ず途中で伐るしかありません。

吊り上げ能力の限界を超えると危険です。
途中で伐ると木の価値も大幅に下がってしまいます。

色々な心配を抱えつつ…
伐採作業開始です。

途中、めちゃめちゃ疲れたので上山さんにも交代してもらいました。

最後の根張りの部分を伐ります。

根元の伐採が完了。

クレーンオペの鎌田さん、小久保さんに無線で合図、巻き上げ開始です。

運転席から吊り荷のケヤキは見えません。

無線の合図が重要、責任重大です。

みんなが固唾を飲んで見守る緊張の瞬間。

「よしっ!浮いたぞ!!」

すぐさま無線連絡!

少しずつ地面から巨木が浮き上がりました。

真剣勝負の場面、地切りの瞬間は秋山君も写真を撮ってる場合ではなかった様です。

まずはゆっくり慎重に、建物の屋根上の高さまで巻き上げ。

まだまだ緊張の時間は続きます。
今度は起伏と旋回で荷降ろし地点までジワジワと移動します。

クレーン2機を操るお2人の高い技術も然る事ながら、見事に息の合ったコンビネーション。

ドデカい巨木がユラユラと、宙を舞っているような姿は圧巻でした。

通行人もみんな立ち止まって見とれていました。

このケヤキも自分の人生、まさかこんな高い所まで吊り上げられるとは思わなかったでしょう。

今回の現場に携わる、全ての皆様のおかげを持ちまして、

ケヤキ巨木搬出、
大成功です!

我々作業関係者、地主さん、見物に集まった方々、偶然通りかかった方々、皆様方から拍手が沸き起こりました。

上山木材さんの注文通り、無事に長材で出す事ができました。
大変喜んで頂きました。

こちらこそ、大切な銘木の伐採をお任せ頂き感謝申し上げますm(__)m

ホッとしたところで、作業関係者で記念撮影。

↑撮影者 川村拓希さん
プロカメラマン志望の高校三年生。

ちょいちょい当社の現場に撮影取材に来ています。

見応えアリの現場でしたな。
今後も将来の目標に向かって頑張ってください!

重量12t、結局は想定内でした。
ですが、木は難しいです。

ずっとドキドキで気疲れ、体力消耗がハンパないです
(汗)

それにしてもイイ木です。↓

この木、全国銘木展示大会に出品されます。
お楽しみです。

極上の製品に生まれ変わる事を期待します。

上山さん、ご健闘をお祈り致しますm(__)m

m(_謹賀新年_)m

あけまして
おめでとうございます
m(__)m

本年も、よろしくお願い申し上げます。

写真の組子細工の屏風、

作品名
「FUJIYAMA」

右上がりの富士山の画は、とても縁起が良いそうです。
お正月にはピッタリ、今年も良い一年になりそうです(-_☆)。

埼玉県ときがわ町産、樹齢250~300年の最高級ヒノキのみを使用。
こだわり抜いた作品です。

製作者は、ときがわ町の、

栗原木工所
指物師の栗原哲也さんです。

材料は全て、地元の山師である松村木材さんと、我々熊倉林業で伐採・搬出した木材です。

所有者の方々が先祖代々、過去から現代に受け継がれ、手入れを怠らずに育てられた木。

作業条件は悪く、周辺には家屋や墓地、道路や電線が近接。
危険が伴う中で体力と神経をすり減らし、苦労を尽くして伐り出した木。

長さ、厚さを数ミリにまで刻まれた木と木を、少しずつ丁寧に組み合わせて数種類の模様を作り、それらを更に組み合わせて一つの画を作る。
膨大な時間がかかり、気の遠くなる作業。

人々の想い、魂のこもった木々が、このような素晴らしい作品に生まれ変わり、木工品としての第二の人生を歩み始めました。

完成品を見た時は、とても嬉しく感激、きこり冥利に尽きました。

この作品、嫁入り先を募集しています。

末永く大切にしてくれる方に使って頂きたいと願っております。

15種類の幾何学模様の組み合わせにより、一つの作品になっております。

その内2種類は、栗原さんのオリジナル模様です。

「韋駄天」

ご興味のある方は、ご連絡ください。

立木の育林・所有者、
伐採・搬出する業者、
製品に加工する業者、

それぞれの連携により、
木の命を最大限に活かす。

理想的な形です。

今後も、このような形を目指し、木材の有効利用に努めていきたいと思います。

本年も皆様のご健康とご多幸を、
心よりお祈り申し上げますm(__)m

教師から空師への依頼

熊倉です。

埼玉県立上尾特別支援学校

この学校に教員として勤務する、大前先生から相談がありました。

学校の敷地内に、倒木の危険性があるケヤキが立っており、どうしたら良いか困っている。

大前先生、当社の番頭である大前君の実弟であり、僕達が所属する社会人バレーボールクラブ、
“宮前クローラー”
の仲間でもあります。

学生時代には、当社のアルバイトに来ていた事もあるのです。

そんな大前先生からの頼みとあれば、聞かない訳にはいきません。

該当木は学校創立当初に植えられた記念樹であり、樹齢は約40年。

一番南側(写真左端)の木、道路や近隣の建物に近接しております。

目通り周囲1,8m、
全高は20m以上、
総重量は3~4t。

ここ最近の爆弾低気圧等、異常な気象での大雨や強風等で煽られたせいか、根っこが地面から少し浮き上がっている状態です。

倒木の危険性があり、もしもの事故や被害が出てからでは遅い。

記念樹なので、根元から伐採するのはなるべく避けたい。
しかし、このままでは危険だ。

学校関係者の方々の色々な想いを考慮して、とりあえずは頭でっかちになった枝だけを、スッキリ伐ってみて様子を見よう。

とゆう結論に至りました。

作業としては、枝を1本ずつロープで吊り下ろし、落とせる枝は伐り落とす。

伐る枝の量がかなり多かったので、学生時代の経験を生かしつつ、大前先生にも手袋と地下足袋を装着、枝片付け等を手伝ってもらいました。

無事に作業を終えると先生方にお集まりいただき、記念撮影。

生徒さんが育てた植木や野菜をおみやげに頂きました。

皆さん、ありがとうございましたm(__)m

また機会がありましたら、授業で実習として、皆さんと作業をやってみたいですね。

ご検討くだされm(__)m