鉄道保線・伐採工事( その1)

熊倉です。

6月下旬より埼玉県西部の山間部、鉄道保線関連工事に伴う支障木伐採工事が始まりました。

駅の正面からホームと線路を挟んで向こう側の、コンクリート法面の改修工事。

最高部で50m、最大幅で150mの大規模な法面工事です。

その上部に見えるコンモリとした、オーバーハング状態の広葉樹およそ300本の伐採。

予定では20日から30日間、休日を挟んで1ヶ月以上かかる長丁場です。

15年程前から鉄道沿線の伐採工事の依頼を頂いておりますが、これだけ大規模で難しい工事は初めてです。

伐採に該当する木の全てが線路側に大きく傾いています。
しかも、ほとんどが20mを超える高木で、目通り周囲も100cm~200cmあり、まあまあ太い。
そこに加えて急斜面で足場が悪い。

万が一、失敗して伐木が線路に倒れでもしたら大事故です。

電車が止まります。
シャレになりません(汗)

1本伐倒する度に全神経を集中、緊張感でドキドキです。
300本以上ありますので、300回はドキドキするとゆう訳です。

毎日、毎回、そんな精神状態だと、週末の休日には疲れがドーッと出てしまい、赤ちゃんばりの睡眠時間をとる事になります(~q~)Zzz

今回の現場の中でも気になる木の1本目。↓

線路側に弓なりに傾いて、そのまま伸びて高架線の上に被っています。
重機等は入らない為、チルホール(牽引器具)数台を使用。
チェーンソーで少しずつ切り込みながら、人力で引き起こして山側に倒します。

無事に山側に倒れました。
毎回、無事に伐倒完了すると、みんなでホッと胸を撫で下ろします。

ヒョロッと伸びた細い木に見えますが、周囲150cm以上のケヤキでした。

破風板や鳥居の笠木等の、曲がり用材に利用できそうな木でしたが、残念ながら搬出ができないので現場置きです。

まだまだ序盤戦の作業です。
次回投稿でも作業報告致します。


4000系


10000系
ニューレッドアロー


レッドアロークラシック

こんな電車達が、毎日お客さんを乗せて走っておりました(-_☆)