山口です。
先日、実家の長崎県諫早市に行っておりました。
なぜかと言いますと田舎でミツバチを飼育する準備をするためでした。
小さい畑用の土地があり、ばあちゃんが亡くなってからは耕されることもなくなっていたので、そこにミツバチの巣箱を置き、村の憩いの場にもしようという「野望」を抱いているのです。
よく知られているのは西洋ミツバチの養蜂ですが、私が飼いたいと思っているのは古来から日本にいる日本ミツバチという野性種です。
箱を置いて入るのを待ったり、山で捕獲したりして飼育します。
「そんなことは年老いてから始めてもよかろう」という周囲の反対をよそに、ミツバチ好きの私としては早くハチを飼いたいという思いばかりがつのり、ついに春まで我慢できず準備視察に行ったわけです。
畑は、こんなかんじに草ぼうぼうでした。
まあ、想定していたのでそんなもんかと、刈ればきれいになるさ・・・と楽勝ムードでした。
しかししかし、予想外の大きな壁に道をふさがれてしまいました。
なんと、2年ほど前から県下全域で効き目の強い農薬の空中散布が続けられ、ハチはおろかカエルの鳴き声も減るくらいに自然環境が破壊されていたのでした。
近所で10数箱のミツバチを飼っていた人が、空中散布後に農薬のせいで全滅したと話してくれました。
まいりました。
年に3回散布する旨の札が立ってました。無人のラジコンヘリでそこいらじゅうの田んぼに撒かれます。
全国的には農薬の空中散布は抑えられてきているのに、よりによって我が県がこんな状態とはつゆ知らず。
というわけで、現在なすすべもなく打ちひしがれております。
農薬は稲作のうえでそれなりに必要があって撒いているわけです。
しかし、いろいろ地元の人に話を聞くと、必要のない時期にも撒いていたなど不可解な点もあります。
いずれにせよ、このままではハチの飼育などとても無理です。
そも農薬とはなんぞや?
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
もっか、毎日のように農薬の本を眺めておりますが展望は開けません。
時間はかかりそうですが、なんとか打開策を見出したいとは思います。